歌を詠む鳥
先日 秋雨のしぐれる久大本線沿いの道路を走っていると
由布市を過ぎ大分市にかかるあたりで
三脚を立て撮影準備をしている若者をみかけた
はは~ん
なにか特別な列車 が来るんだな
よし自分も撮ってやろう
1kmほど離れた撮影しやすいポイントに移動して待つこと数分
近くの踏切の警報機が鳴り始め
列車がやってきた
が
近くの駅を結ぶを二両車
ありゃりゃんりゃんこりゃりゃんりゃん
急いでるわけではないしもう少し待ってみるか
しばらく待つと
また踏切の警報機が鳴り始め
こんどは逆方向から きたきた~!
が
これも在来の色違いの三両車
ありゃりゃんりゃんこりゃりゃんりゃん
あのニイチャンはこれを撮るために
小雨の降る中を待ってたのかよ~!
撤収!撤収!
ぶつぶつ言いながら
ゆっくりと三脚を畳み片付けていると
また踏切の警報機が鳴り始めた
ありゃりゃりゃ!
三脚なしの手持ちで構えていると
きた~~~!
ゆふいんの森号 だ~!
JR久大本線は大分駅と久留米駅を結ぶ在来線
沿線には 湯布院 や 日田 などの観光地もあるが
主に山間部を走りトンネルも多く
なべて殺風景で
雨か雪でも降らねば情緒はない
と思うのは
自分の主観であり
このローカル線を愛してやまないファンもいるらしい
JRが
「 七つ星 」 ・ 「 ゆふいんの森号 」 ・ 「 或る列車 」
を走らせる所以か
さすがに 「 ゆふいんの森号 」は
それなりの風格を見せて現れたが
通過時刻を調べた上で
これらの列車を待とうとまでは思わないのは
嗜好と同じで
それぞれの好みということか
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このところ夜遊びが続きます
夜なら涼しかろうと出かけるのですが
被写体をもとめて動き回ると結構汗だくになります
やはり今夏は異常だ
仲間も お星さまだ・お月さまだ・花火だと
夜遊びに忙しそうだ
* われ男の子 夏は夜の子 忍びの子 風呂敷背負ひ 頬かぶりして *
なに~~~!!! それじゃあ 泥棒さんじゃないか!
豊後大野市緒方町で例年この時期に行われる行事で
「小松明祭り」を端折って 「 こだいまつり 」と称す
江戸時代に豊作を祈願する虫除として始まったそうだが
いまはこの時期の一大イベントでもある
緒方平野一帯を埋め尽くす
1万数千本とも言われる松明が灯るさまは壮観である
広角のレンズをもってしても
10ヶ所はめぐらないと納まらないだろう
出会った地元の方によると
それぞれが自己所有の水田を担当して
一斉に点灯する決まりだそうだが
間断なく灯されるのは
行政と地元の意思疎通が素晴らしい証しであろうし
この行事にかける地元の人々の
並々ならぬ熱意を感じる
しばらく降っていないにもかかわらず
縦横に走る水路には水が満々と流れ
水車が心地よい音を奏で
見はるかす平野は隅々まで緑が濃い
今年も豊作でしょう
見はるかす稲穂 緒方は五千石 健人