歌を詠む鳥
自分の春は
山桜の開花とともに始まり
散ってほかの木々にまぎれてしまい
それとはわからなくなった時に終る
そろそろ終盤に近付いたので
今季のお別れにと
昨朝もいちばんのお気に入りポイントへ
むろんあの夏鳥のチェックもあります
現地は前夜降ったとは思えないのに
深い霧に覆われてなにも見えない
自然のいとなみには時としてその意外性に驚かされる
晴れることを信じて
車中で読書などしながら待つこと一時間半
徐々に霧が薄れて
幻想的な風景がひろがってきた
春に3日の晴れ間なしというが
今季は10日以上の晴天続き
あきらめていた風景です
まさに天のおくりもの
過日
メイン道路で出会いご案内した
県北の男性にも
佐賀からのご夫婦にも
北九州の2人連れのお嬢さんたちにも
この風景を見せてあげたかったと思いながら
シャッターを押し続けた
いつも北国からメールを下さるお嬢さん
もうすぐ桜前線があなたの町にも到着しますよ
北国の春は
百花が一斉に咲き乱れるそうですね
短い北国の春をお楽しみください
釈尊は臨終に際して嘆き悲しむ弟子たちに対し
私が亡きあとは
宇宙の営みに寄り添って過ごしなさい
偉くならなくてもいい
ほんの一隅でいいから
照らし続ける存在でありなさいと言い残したとか
自分の周囲には
癒しを下さる方々のなんと多いことか
恵まれていることに感謝しながら晩春を過ごさせていただきます
やいやいやいやい
しらばっくれるんじゃねえ
てめえらの悪行は
この遠山の桜吹雪が
その一部始終をしっかと見届けてんだ
じたばたするんじゃねえ
神妙にしろい
ふ~む
木陰でそうっとしたあのことも
あの桜吹雪に見られていたか
この春のお白洲これにて一件落着
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