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  birds which write poems  

                                                                                                  歌を詠む鳥

メ レ 山 メ レ 子


5年前に当欄でご紹介した

このユニークなペンネームの作者を覚えているでしょうか

前回は「ときめき昆虫学」を

今回は

「メメントモリ・ジャーニー」のご紹介です

いつも複数の本を同時に読み進むことが多く

今回は特に事情があって4冊を同時に読み進んだため

思わず時間がかかってしまった



人様のお名前を呼び捨てにするとはけしからん!

と思われる方は

例えば

「川端康成」を「川端康成さん」とは呼称しないのと同じに捉えていただけばいい



さて「メメントモリ・ジャーニー」だが

作者によると

メメント・モリは ラテン語で memento mori 日本語だと「死を想え」

ジャーニーは英語で journey 日本語だと「旅」で

この本は「旅」と「死」についてのエッセイ集である

と紹介している



長文のためその内容を端的にお伝えするチカラはないが

これまた作者の言を引用すれば


1) 旅先で心に浮かぶ、人生や故郷、家族や友人への思い

2)西アフリカ・ガーナで自分のためのオーダーメイド棺桶を
       作りたいと思い立ってから、お金を集めて実際にガーナに 
                               行き、棺桶を日本に持って帰ってくるまでのお話                              
3)東京に住むひとり暮らしの30代勤労女性が古いマンショ
       ンを購入し、リノベーションを施して住まいを手に入れる
            までの記録                           

としている



日頃、エッセイや人生訓めいたものは一切読まないが

縁あって彼女の父君から「ときめき昆虫学」をいただき

内容の面白さもさりながらその筆力に舌を巻いた記憶が鮮明である

今回の「メメントモリ・ジャーニー」も

詳しくは一読いただくほかないが

自分の棺桶を購入するためガーナまで旅するという愉快なストーリーの面白さと

ますます磨きのかかった筆力は特筆ものである



一読書人として これは!と思った作家が

某社の機関紙で歌人の 穂村 弘 と対談したりしながら

  big になってゆくのは嬉しいですね



この作者もまた

ふるさと別府に思いを馳せながらも

己の新しい故郷を作るための

ある意味では 孤独な旅 を続けているのでしょう

彼女の真摯な生き方であれば

いつの日にかきっと 「本当の自分」 に会えると確信します



「是非付き」でお勧めします

購入予算がない方は

「ときめき昆虫学」も「メメントモリ・ジャーニー」も

大分市の図書館に所蔵しています

各地の図書館でも所蔵していると思いますが

できたら購入してください



 



一個人としては

この作家に 物語(小説)を書かせてみたい

などと思いながらこの項を終えます











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