歌を詠む鳥
と、ある 小じんまりした八幡社の境内に聳える楠の大樹
尊名を えいげいぼく と称す
案内板には
北朝の延安元年 ( 1356 年 )
この楠に八幡大神の姿が現れたので
社殿を建てて祀ったと伝えられている
と記されている
推定樹齢 800年超
樹 高 30m
樹 囲 11m
県内には
某大社の推定3000年の楠をはじめ
大樹・巨樹にはことかかないし
九州各地にも数千年級の大樹が多数あり
その多くを見たが
この影迎木が
それらの先輩大樹に比肩する貫禄を見せるのは
この地の土壌の肥沃さと
この樹種としては
いままさに壮年期を迎えていることに起因すると愚考する
遠望すると
平野の一角に小高い丘のあるごとき錯覚を覚えるこの大樹に
パワーを戴こうと定期的に訪れる人も居るという
現存する人類の
誰も居ない時からここにあり
現存する人類が一人も居なくなったあとも
恐らくここに立ち続ける
いかなる大樹も
その樹齢は
古文書や地域に伝わる言い伝えによる
推定樹齢であり
たしかな実齢は誰も知らない
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