birds which write poems　　

ん？

こんな低地に大山蓮華！？

と思いながら近付くと夏椿だった

沙羅の木ともいうが

あの沙羅双樹の花とは別物です


沙羅双樹の花が日本で見られる場所は少ない

だがよく似ているらしい

らしいというのは

自分も沙羅双樹の花は見たことがないんですわ

その日本では殆んど見ることができない

沙羅双樹の花の代用として植えられたのがこの夏椿だそうで

一日花です




自分が近付くと

ほんのりと頬を染めた

どうやら惚れられたらしいが

残念ながら

自分にはなにもしてあげる力がない



 



きょうは仲間に案内してもらって

コクランやトンボソウにも遭えたが

それは後日



やはり森はいい

当地は

明日からずら～っと雨マークが並んでいるが

どんな時も屋内でうじうじせず

大自然にふれるのがよろしいようで

あなたが

いくら目を凝らして見ても

ここに鳥はいない



 



鳥はいなくともなにかで繋ごうとする

意欲だけは買ってあげないと

ＨＯＫＫＥさんがかわいそうだよ

諸説あるが一般的には

大分県南西部の大野川上中流水域一帯を

奥豊後と称す

阿蘇の火山活動や地殻変動によって生じた

独特の地形が見られ

いまジオパークとして売り出し中の一帯である

先人は

汗と智恵と技を駆使してこの大自然を拓き

生活の礎を築いてきた



独特の地質によって生じた

豊富な石を積み加工して田畑を作り橋を架けた

この地域に石橋が多いのも頷ける

人道橋もさりながら

水道橋が多く見られることも特色で

その高度な技と共に

強い美意識がみられ

携わった人々の矜持を窺うことができる



先人の汗によって拓かれ潤った田畑は

黒く深く肥沃で

奥豊後の大自然の中に溶け込んで美しい




 

＊　拓きゆく民の息吹のたくましや青史に鮮し豊後の風土記　＊