歌を詠む鳥
ぶらりと奥別府へ
鷽の鳴き声がするので現れるのを待っている静寂の中
ふと 誰かに見られているような気がして
何気なくふり向くと
なんだワン君か
と
思いきや
ん? これはキツネではないか?
そうだ!キツネだ!
じっとこちらを見つめたり
毛繕いをしたり
またこちらを見つめて
そろりそろりと歩きはじめ
お山のほうへと去って行った
ちょっと見には
キツネとは思えない違和感があったのは
尻尾の所為
尻尾の先のほうの毛が抜けていて
キツネにイメージしていた ふっくら尻尾ではなかったからだと
画像を確かめていて気付いた
そんな時期なのか
ほかの要因があってこうなったのかは
門外漢の自分には判断のしようがない
山にはずいぶんと行くのに
野生のキツネに出遭ったのは初めて
むかしから霊獣と言われることが納得できる
威厳を感じたほんの数分間の出遭いでした
この日のお山は静か~なものでございました
* 寒山にまがふことなく鳥影と思ひて見れば枯葉舞ひをり *
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